映画で見るフラフープの本当
フラフープがテーマになった映画があったことをご存知でしょうか？フラフープの歴史まで学べてしまうという劇的なＤＶＤです。といえば退屈そうでとてもまともな映画のようですが実はコメディー...１９８４年上映の作品で、「Hudsucker Proxy」というタイトルです。邦題は「未来は今」となぜか全く原題とは違ってます。タイトルのHudsuckerとはこのストーリーの展開される会社です。そしてproxyとはそこで起こる、会社の経営者と投資家などが支配権をめぐって株主から委任状の取り付けを競うことで、つまり委任状争奪戦ということです。
タイトルだけ見ればとてもつまらなそうなのでとてもコメディーとは思えません。レンタルショップの棚にあってもスルーしてしまいそうです。それが邦題を変えた理由でしょうか？しかし実際はとてもおもしろく、さらに監督がコーエン兄弟にサム・ライミと並び、主演はティム・ロビンス、さらにポ−ル・ニューマンが悪役で出演しています。１９５０年代のストーリーですが、撮影のセットや小道具、さらに撮影テクニックやその時代の空気などがものすごくきれいで洗練されています。まるでコメディーとは思えないほどのハイセンスで、まるでスタンリー・キューブリックもいっしょにいたのではないかと思ってしまうほどの計算された美しさです。
Hudsucker Proxy 1984
それから最も強調したいのは実はこのストーリー、フラフープを世界中に送り出した現実の会社に重ね合わせているということです。フラフープということばと名称は登録商標で当時のアメリカで登録されています。その会社は、Wham-O といいます。ワムオーがフラフープを生み出した当時を再現したような場面がこの映画の途中に出てきます。それはとにかく「すごかったんだ！」のひとことです。この場面を待ってましたとばかりに何回も繰り返し見てしまいました。フラフープを手にした男の子がなんともクールです。そしてきちんと基本の回し方をしていることに驚きました。このＤＶＤ、もし機会があったらお薦めします。
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